天使の寝顔

鐘屋横丁

     

 少し、キツい事を言ったか。思ったが、少女の目は変わらない。手を、優しく握ってくる。彼女なりの返答だ。
「少し、待て」
 自分も服を脱ぐ。少女はその様子を微笑みながら眺めていた。

 風呂から上がり、バスローブを着て、ふたりでベッドに横になる。
「……今日は、大丈夫だったか。訓練場」
「うん! みんなやる気がなくて困っていたところだって幹部の人が言ってた。今日はほとんど見学だったけど、あそこなら頑張れそう」
「そうか。それは良かった。……疲れてないか? このまま寝ても、俺は構わない」
「……えっと……だ、大丈夫っていうか……その」
「良いのか」
「うん……して、欲しいです」
 頬を赤らめながら、女は答えた。
「そうか」
 髪を撫で、こちらへ抱き寄せる。口づけをした。額に一度、頬に一度、唇に一度。
「キミは。ねだるのが、上手いな」
「そう……かな」
 もう一度、口づける。今度は、舌を絡ませて。昨日より少し、女は積極的だった。それが、燃えさせた。
 頭を抱えるように押さえて、舌をしつこく絡ませる。少しずつ逃げるような動きをする女の舌を、強引に絡め取る。唇も、舐めてやる。お互いの唾液で、口の周りは汚れてしまった。
 女は、バスローブの袖でそれを拭った。その手を掴み、バスローブを剥ぎ取るようにして脱がせた。露になった乳を吸う。女は声を上げて悦んだ。
「あっ……!」
 左の乳を吸い、右の乳は指で弄ぶ。
「あぁっ、ああ……」
 しばらく続けてやって、それから解放した。女の顔には、恍惚とした表情が浮かんでいた。女の秘部に、指を這わせた。
「やっ……」
 身体が、びくっと動く。
「まだ、恥ずかしいか」
「ううん…大丈夫」
 そこは、もうすっかり蕩けている。指を入れた。2本が限界だった。膣内で動かす。感じる場所は、昨日の夜に理解していた。
「あっ…えっ、待って、すご……ああん……」
 女は両腕で、動かしている腕にしがみついて来た。一旦、指を止める。
「どうした? やめてもいいのか?」
「……止めないで」
 再び、動かす。先ほどより少し早く——
「あっ、あぁ…………イッちゃう……」
 女は激しく仰反り、絶頂した。
「ふう、ふう……気持ち、いい」
「それは良かった」
 女に跨り、バスローブを脱ぎ、はち切れそうな程怒張した自身に避妊具を装着する。
「今度は俺の番だ」


~ 7 ~