遂には下着姿になり、それも躊躇うことなく脱いだ。
「……」
「まずはゆっくりと、身体を見せてくれないか。なに、時間はたっぷりとある」
「……恥ずかしい」
肌が、白い。旅を続けているはずなのに、日焼けの後は殆んど見られない。まだまだ成長途中の身体は細く、大人と子供の中間を感じさせる。
「こっちに来なさい」
「はい」
ベッドに並んで腰掛ける。こちらに抱き寄せると、少女はびくっ、と身体を震わせた。
「……大丈夫、です」
「経験はあるのか」
「ない。これが、初めて」
「そうか」
少女の、下ろした茶色の髪は長い。ふんわりと優しい香りがする。
「何とも抱き心地の乏しい身体だな。その分、若さで補って貰おうか」
「若さ……」
「回数だ。夜は、長いぞ」
部屋の照明を落とす。ベッドに押し倒す。少し狭いが、何とかなるだろう。少女はじっと、次は何をするのかと問うように、自分の目を見つめてくる。……欲してやまない、その——真っ直ぐな目で。
「いいか。
お前の全てを寄越せ。若さも才能も、純粋さも、全てを俺に捧げろ。
そうしたら、次は俺の何もかもを受け入れろ。野心も、傲慢も、嫉妬もだ。全て受け入れろ。その覚悟があるか?
男の劣情を受け止めるとは、そういう事だ」
「……」
~ 6 ~