「さあ、入れるぞ」
「ああ」
再び、ベッドに寝転んだ。サカキが私の上に跨る。尾の穴に性器を押し込まれた。意外と、すんなり入った。身体の中に侵入される独特の感覚に声が出る。
「うっ……ぐぁ……」
「痛いか」
「大丈夫だ、サカキ……もっと、奥まで……」
「いいだろう。動くぞ」
「ああ」
サカキは腰を動かして、私の身体を奥まで突いてきた。身体に電撃が走る。おかしな感覚だと感じていたものが、少しずつ快感に変わる。
「サカキ……身体が、どうにか、なってしまいそうだ」
「無理はするなよ」
「そうじゃない……気持ち、よくて」
「そうか。私も同じだ。こんなに良いものだとは、思っていなかった。病みつきになりそうだ」
サカキは熱を帯びた視線をこちらに向けてくる。うっとりとした顔。見た事のない表情だ。
「なあ、ミュウツー」
「何だ」
「お前を、愛している」
「嘘を吐くな」
「嘘なものか。お得意のテレパシーで、思考を覗いてみろ」
サカキが身体の動きを止めた。
「……」
目を伏せた。思考を覗いた。そこは、私の事で溢れていた。まだ単なる遺伝子だった時の私。生まれたばかりの私。共にバトルをする時の私。
これが、愛。巨大な執着心か。自分には、美しいもののに感じた。
目を開けた。サカキが微笑む。
「……お前はいつもそうやって、私の思考をずっと覗いていたな。知っているぞ」
「サカキ」
「お前は? お前も、私を愛してくれるか」
「ああ。愛している、サカキ」
「フフフ。良いものだな。お前と愛し合えるのは」
サカキは笑うと、また、キスをしてきた。先程より激しい。私の舌を少し強引に絡め取り、突くように舐めてくる。
そのまま、サカキは腰を動かしてきた。身体にまた快感が走る。口内を犯され、身体を犯され、抵抗しようにも、身体に力が入らない。どうにかなってしまいそうだった。
しばらく快楽の波に飲まれ、散々に振り回されたところで、終わりは唐突にやってきた。
口を離したサカキが、苦しそうに呟いた。
「限界だ。出すぞ……」
「ああ」
何となく、そうするべきだと思って、腰に手を回して軽く抱きしめた。サカキは私の身体の奥に何かを吐き出すと、ハァハァと荒い息をして身体の動きを止めた。
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