「……恥ずかしい」
「辱めているのだから、当然だ。
しかし、こんな部屋の真ん中で、上から下まで裸になって。実に恥ずかしい女だよ、キミは」
「……うぅ……」
女の顔が更に赤くなる。
「恥ずかしい女には、お仕置きが必要だ。分かるな?」
「……はい」
立ち上がって、机の上にある鞭を手に取った。女がぴくりと反応をした。怯えた表情をこちらに向ける。
「後ろを向け」
「はい……」
女が背中を向ける。まだ若く、真っ白で汚れのない美しい肌。その肌に向かって、鞭を勢いよく振り下ろした。ぴしりと音が響く。
「ああっ!」
女が悲鳴に近い声を上げる。痛いのだろう。加虐心に火がつく。
「どうだ?」
「痛いです……」
「痛くないと、仕置きにならないからな」
「はい……」
「もう一度だ」
背中にまた、鞭を振り下ろした。女の身体はびくりと動き、痛みを耐えようと小さく震える。
「うっ……」
「キミの事だ。そのうち、良くなる。続けるぞ」
「はい」
女がこちらを振り返る。目にはうっすらと涙が浮かんでいたが、頬は紅潮し、恍惚とした表情を感じさせた。
「誰がこちらを向いていいと言った?」
もう一発、鞭を打つ。また女は小さく悲鳴を上げ、びくりと身体を動かす。もう一発。さらに一発。打った跡は赤みを帯び、痛々しい模様が女の背中に浮かび上がる。
「はあっ……はあっ……」
「どうだ。慣れてきたか」
「少し……」
「そうか。次は、尻を打つ。机に手をつけ」
「はい」
女の声は震えていた。言われた通りに机に手をつき、尻をこちらに突き出す。
その尻にまた、鞭を振り下ろす。少し間を置いては、何度も繰り返す。誰もいない部屋に、乾いた音が響く。その音を聞くたびに、自分の胸が興奮にどくどくと躍る。いい音だ。
女は打たれる度に小さく声を漏らすが、最初のような悲鳴ではなかった。少し甘さを含んだ嗚咽を切なげに漏らす。
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