「えっ、何……苦し……」
力を込める。女は苦しそうだ。左手で身体を支えて、腰をまた動かす。喉元を掴んで、女の首を絞めては離してを繰り返した。
「はあっ、はあっ……」
「苦しいか?」
「はい……」
「じきに良くなる。俺の、名前を呼べ」
「はい……サカキ様……っ、サカキ様……」
女は必死についてくる。なんとか搾り出したような声で呼ばれると、興奮する。女が声を出すと、喉が動くのが分かる。腰を動かすと、気持ちよさそうな顔をする。その瞬間に、右手で首を絞める。一転して、苦しそうな顔になる。
「はあっ……サカキ様……」
「気持ちいいか」
「……分からなく、なってきた……」
「よしよし。もう少しだな。いい子だ」
髪を撫で、額に口付ける。
腰の動きを早めた。女がきゅっと目をつむる。絶頂が近そうだ。首をまた絞める。
「サカキ様……わたし、もう……」
「絞めない方がいいか?」
「ううん……強くして下さい……良くて……」
「フッ。飲み込みが早いな」
腰を打ちつける。限界だという顔をしている女の首を強めに絞める。
「あっ……ああっ……イキます……サ……キ様……」
女の顔は恍惚としていた。新たな快感を受け入れて、いつもとは違う絶頂を迎えた事だろう。膣内が、ぎゅっと締まる。首から、手を離した。女はハァハァと、激しい息をする。
「どうだ」
「へへ……ハマっちゃうかも……意識が飛んじゃいそうになるのが、気持ちいい」
女はうっとりとした顔をしている。
「だいぶ、危ない事を言うな。自分でやっておいて何だが」
「そっちも、好きでしょう。興奮してる時の目をしてた」
女はにやりと笑う。
「分かるのか」
「うん。分かるようになった」
「そうか。もう少し、付き合ってくれるか?」
「もちろん。また、イキそうなんでしょ」
「ああ。動いても、いいか」
「大丈夫……」
女は目を閉じて、こちらに身を任せて来る。この無防備な姿がまた、そそられる。夢中で腰を打ちつけた。もう、難しい事は何も考えられなかった。
「出るぞ……っ」
「はいっ……!」
限界だった。避妊具の中に精を放った。女の身体から、自身を引き抜く。
身体を起こして、女が愛おしそうに見つめてくる。
「気持ち良かった?」
「ああ。とても。キミとする時はいつも気持ちが良くて、満たされて、幸せな気分になる」
「わたしも。同じです」
女はにっこりと笑う。この笑顔に何度支えて貰った事か、数え切れない。
~ 10/11 ~