「んっ……」
女の息が漏れる。舌を絡ませる。最初は優しく、次第に激しく。舌を絡ませながら、胸を再び弄る。小さな膨らみを揉んで、先端を優しく転がしてやる。女は感じているようだ。舌が激しく動く。口の周りが唾液に塗れる。
長い口付けから解放してやった。女ははぁはぁと口で息をする。
「舐めて、くれないか」
既に固くなった自身を手に持って、女に向ける。
「はい」
女は従った。体勢を低くして、口の中に含んで、舌で優しく舐めてくる。悪いものではなかった。特に寒い今夜は、暖かい舌が気持ちいい。
これも、随分と上達した。感じる場所を的確に責めてくるようになった。ひたすら舐め終わった後には、吸い込む様に口を動かす。それがたまらなく良かった。
「む……それで良い。それ以上やられると、出てしまう」
女は、従わなかった。舐めては吸い込む動作を繰り返す。
「こら……! 知らんぞ……ッ!」
女の目が笑っている。限界が近かった。女の反応に、理性も吹き飛んだ。両手で女の頭を掴んで、やや強引に動かした。痛いかもしれない。やがて来る、絶頂。女の口に精を放った。
女は何でもないといった顔をして、精液を飲み込んだ。
「うーん、変な味」
「だから知らんと言っただろう。飲まなくても、いいものだ」
「いいの。好きな人のだもん」
女はにっこりと笑った。
「やれやれ。零してないか? 大丈夫か?」
「大丈夫。今、綺麗にしてあげる」
「む……」
女が、再び口に含む。今度はどこかを責めたりせず、全身を優しく舐める。最初は少しくすぐったかったが、すぐに快感に変わった。自身もすぐに固さを取り戻した。
「もういい。口を離しなさい」
「はい」
今度は、女は大人しく従った。
「横になれ」
「……はい」
避妊具を付け、女に跨った。目と目が合う。女の目は輝いていた。これから起きる事を、期待しているような顔だった。
「入れるぞ」
「はい」
女の中に入る。いつもの事ながら、女の膣内は狭く、締めつけてくる。そして、暖かい。またすぐにでも射精してしまいそうだ。十分に濡れていて、腰を打ちつける度にぴちゃりと卑猥な音が鳴る。
「あっ……! あぁっ……!」
女が声を上げる。口を塞ぐように、また口付けた。そのまま、腰を動かし続ける。
「っ……!」
息を苦しそうにする女が愛おしい。劣情を煽られる。口を離して、戯れに、右手で喉元を掴んだ。
~ 9/11 ~