「どうだ。少しは、おさまったか」
「少しは……でも、まだ全然……もっと欲しくて、たまらないです」
「そうか。それは良かった。俺ももう、限界だからな。共に、狂ってくれ」
「はい……」
再び、後ろから犯す。挿入すると、女が小さく鳴いた。もう、我慢が出来なかった。本能のままに、腰を動かす。多少、乱暴に感じるかもしれない。だが、身体が止まらなかった。女を、思いやっている余裕が無い。
「あぁっ……!! ひぃっ……!」
「いい声だ。もっと鳴け」
女の、尻を叩いた。ぴしりと音がする。
「いたっ……!」
「痛いか。じきに、良くなる。お前なら」
もう一度叩く。特に加減はしなかった。
「ひっ……! でもっ、良い……もっと……」
「やはりな。何をしても、悦ぶようになったな。淫乱め」
腰を、激しく動かす。女がまた喘ぐ。
「お前は、犬だ。いやらしい雌犬だ」
「はい……私は、サカキ様の……犬です……」
女が繰り返す。支配欲が、満たされる。腰を打ちつけながら、心地良さにしばし身を委ねる。限界が近づいて来た。
「出すぞ。いいな」
「はい……いっぱい、出して下さい」
女が、答える。このほんのわずかな、隔たりがいつもの事ながらもどかしい。避妊具の中に、精を放った。
避妊具を、外して捨てる。薬は、まだ効いているらしい。身体は、まだ熱い。自身はまだ固く、変わらず怒張している。
「どうだ。まだ、欲しいか」
「うん……」
小さな声で、女が答える。
「逆になれ。キミの蕩けきった顔が、見たい」
「はい」
女が寝転がり、身体ごとこちらを向く。髪に触れた。輪郭に沿って、顔を撫でる。女はぼうっとした表情を浮かべて、頬は赤く、熱を持っていた。
「いい顔だ。もう、他のことは何も考えられていないだろう」
「うん……止められない、です。もっと、めちゃくちゃに、して欲しい」
「いい子だ。いや、悪い子かな」
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