盲目の忠犬

鐘屋横丁

注意書き

設定に軽めの捏造があります。夢主視点です。
サカキ×オリ主♀です ゲーム内細部設定の違いはご容赦ください(覚える技等)。
名前ありオリ幹部が一人います(#3〜 マイム)。 
二人が目隠しえっちする話です。
◆簡易あらすじ:トキワジムで最後の戦いに敗れたサカキだったが、少女はロケット団の解散は望まなかった。少女はロケット団の戦闘教官となり、世界征服の野望達成のためサカキ、マイムらと共に邁進する日々を送る。

盲目の忠犬

     

「教官つえ〜」
「勝てねえー」
「一体も倒せねえ」
「あんなに小せぇのに……」
「才能だよな〜」
「はぁー……」
「ん?」
「おい、サカキ様がいらっしゃったぞ」
「視察か?」
「教官と何か話してるぞ」
「あ! バトル場に立ってる!」
「やる気だ!」
「教官も構えてる!」
「すげえ!」
「生で見れるのかよ!」
「おーい! こっち来てみろ!」
 
 観客が集まってきた。部屋の窓から、団員たちが皆こちらを見てる……わっ、また増えた。ちょっと、緊張しちゃうな。でも、わたしはここでは教官だし、頑張らなきゃ。

「たまには、私とも手合わせを願いたい。
 本気で来てくれ」
 いきなり申し込まれてびっくりしたけど、わたしも、わたしの手持ち達も、いつでも真剣勝負の準備は出来てる。……相手はあの人だ。気を抜けば、負けてしまうだろう。
 最後に戦ったのは、トキワジムの時。数ヶ月前かな。あれから、随分いろんな事があった。色んな話をしたし、あの人の色んなことが分かったし、夜になると……えっと……うん。
 でも、バトルをするというのは、また違う。考えて、決めて、ぶつかって、相手の事を感じる事ができる。それが出来るのは嬉しい。思いっきり、今のわたしを感じてもらおう!
「では、行きます!ゲンガー!」
 
「イワーク 戦闘不能。試合終了」
 判定マシンが勝敗を告げる。
「あぁ〜サカキ様ぁ〜」
「ダメか〜」
「惜しかったなぁ」
「あっちもあと1体だったもんなあ」
「サカキ様もすげーよ。
 俺、6匹持ち込んでも教官のポケモン1体も倒せねえ自信あるもん」
「わかるわ〜」
「いいバトルだった! 俺泣きそうになっちゃったよ」
「もっと戦闘訓練頑張ろ……」
「ハイ! ハイ! 皆さん持ち場に戻って下さいね!
 今回は特別に認めますが、本来ならサボりは減給ですからね! 早く早く!」
「うわっマイムか。お前ホントに気配無いな……」
「あんな凄いの見たら仕事やる気にならねえよ〜」
「ダメです! さあ、訓練生はトレーニングルームに戻って! 他の者は仕事! きびきび歩く!
 やりたい者は、昼休みにでもバトルなさい。互いに切磋琢磨するのは良い事、サカキ様もきっとお喜びになるでしょう」


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