終わったら、次はこっちだ」
女の口から指を引き抜いて、先を示した。バスローブを脱ぐ。女が股座に顔を埋める。それはもう女の口には入りきらないほど怒張していて、女は些か舐めづらそうにしていた。
裏の筋。カリ下。女も、だいぶ感じる場所は分かってきたようだ。丁寧に舐められると、気持ちがいい。
「いいぞ。悪くない。続けなさい」
女は唇で吸い付くようにして、顔を上下させる。最初の頃は、よく歯が当たって痛かった。随分と上達したものだ。あたたかな口の中が、心地良い。堪能した。
「そのぐらいで、良いだろう。口を離して、寝転がりなさい」
避妊具を着けて、正面から女と向き合った。ゆっくりと、女の中に自身を入れていく。
「はっ……はぁっ……!」
女は、押し寄せる快感にシーツを握って耐えている。女の身体が小柄なのもあって、中は少し狭い。ぎりぎり、全部入るか、と言うところだ。
「奥まで入ったぞ。どうだ、気持ちいいか?」
「うん……満たされる感じ……いつもこれだけでイッちゃいそうになる」
「そうか。動くぞ」
「はい……!」
女が、両腕を頭に回してくる。もの欲しそうな唇に、軽く口付けた。腰を打ちつける。女が小さな声を上げる。
「あっ……あぁっ……」
「く……。……、……」
「はい、サカキ様」
「もっと、名前を呼んでくれ」
「わかりまし、た……! サカキ様!」
女が蕩ける意識の中で、回らない舌で自分の名前を呼ぶのが、たまらなく好きだった。
「キミが、好きだ。治まりそうにない、ずっと」
「はい、わたし、も……」
そうして、快感の中でも懸命に答えるところが好きだ。今夜は、女の好きなところばかり浮かぶ。昼間は最強のジムリーダーだと言われる男が、夜はこうしてひとりの少女に骨抜きにされている。他のリーダー共は、面白くて仕方ないだろう。
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