注意書き
#140字まいにちサカキ様 で毎日書いてて、もう少し書いてみたいなと思ったお題を少し長く書きました。
長編の夢主です。
140字SSのお題
https://shindanmaker.com/587150
様にお借りしています。
#140字まいにちサカキ様 で毎日書いてて、もう少し書いてみたいなと思ったお題を少し長く書きました。
長編の夢主です。
ジムリーダーとして、挑戦者やトレーナーと話している時。ロケット団の総帥として、部下達と話をしている時。しばしば、どうしようもなく大きな感情に包まれる。
果てのない暗闇。終わらない砂漠の道。きっとこれは孤独、というものだ。
戯れに、女に打ち明けてみたことがある。真面目に、かと言って暗くなる訳でもなく、落ち着いて話を聞いてくれた。
「なんだか、わかる気がする。
人をたくさん引き寄せる力を持っているのに、その中には誰一人として、あなたを理解できる人がいないんだ。
ねえ、わたしといる時も、孤独?」
真っ直ぐな目で問いかけてくる。少し悩んだが、嘘は吐けなかった。
「……ああ。そうだ。すまない」
「謝る事ないよ。自覚、あるから。
なるべく頑張るけど、理解出来ないこともあるかもしれない。
でも、その孤独は分かるんだ。わたしも同じだから」
女はそう言って、優しく微笑んだ。手を伸ばして、指を絡めてくる。胸の孤独は埋まらないが、何か違うものは確かに埋まって満たされていく。愛か。いや違う。そんな甘美なものではない。だが、心地良い。
同じ孤独に苛まれる、寂しい仲間意識だ。