注意書き
毎日楽しくポケマスをプレイしています。
先日実装されたマジコスシルバーのおかげで、
マジコスサカキ様・ロケット団コトネ・マジコスシルバーで
サカキ様をサポートしてぶん殴るパーティが組めてめちゃくちゃ幸せです。
掛け合わせボイスもあって言う事なし。
大好きな三人です。その三人の短いお話です。
毎日楽しくポケマスをプレイしています。
先日実装されたマジコスシルバーのおかげで、
マジコスサカキ様・ロケット団コトネ・マジコスシルバーで
サカキ様をサポートしてぶん殴るパーティが組めてめちゃくちゃ幸せです。
掛け合わせボイスもあって言う事なし。
大好きな三人です。その三人の短いお話です。
「サカキさーん!」
夕暮れ時、公園の端っこ。チームメイトのサカキさんを見つけて、あたしは手を振った。ニドキングとお揃いの、紫色のマジコスが、今日もステキ!
「やあ。今日も元気だな」
サカキさんは優しく返事をしてくれる。ロケット団のボスだけど、いつもニドキングに優しくしてるし、あたしのゴマゾウのこともよく見てくれる。きっと、根はいい人なんだ!
「調子はどうだ。ゴマゾウとは、上手くやれているか」
「はい! いつもありがとうございます! 最近はバトルにも慣れてきたみたいで、素早くわざを出してくれます」
「いい事だ。君はいいトレーナーになれる」
「えへへ、ほんとですか?」
「本当だとも。もっと、自分に自信を持ちたまえ」
「自信かぁ……。サカキさんもですけど、レッドさんとか、周りにすごい人が多くて、なかなか」
サカキさんは、まっすぐにあたしの目を見て話してくれる。
「他人は気にしなくていい。君は君のままでいい」
「そうかな……。ありがとう、ございます」
ひゅう、と強い風が吹いた。帽子を押さえる。
「わっ」
公園の木々が、ざわざわと音を立てる。気づけば、辺りに人は居なかった。さっきまで見えていた夕陽も、もう沈みかけていた。空の端から、夜がやって来ようとしていた。
「その服、よく似合っている」
サカキさんが、くすりと笑った。
「そ、そうかな〜。褒めてもらったの初めて……。嬉しいです」
サカキさんが、微笑みながらこっちに歩いてきた。ちょっと……近いかな。緊張する。ゴマゾウの入ったボールを握りしめた。
「このまま、ロケット団に入らないか」
耳元で囁かれた。胸がドキリとする。そんなつもりは少しもないのに、サカキさんの声を聞いていると、悪くない誘いのような気がしてくる。
顎を、くいと持ち上げられた。唇に、手袋が触れる。
「君にとって、決して悪い話ではないはずだ」
サカキさんはニヤリと笑う。ゆっくりと、唇が動く。
「幹部の椅子を用意しよう。君ならすぐに、私の右腕だ」
低い、男の人の声。脳が揺れる感覚がする。甘い言葉を囁きながら、サカキさんの唇が、どんどん近寄って来る。も、もうこれ以上は……、ダメだよ……。
「コトネ」
すぐ目の前で、サカキさんの唇が動く。親指で、優しく唇をなぞられる。思わずぎゅっと、目をつぶる。
時間が止まったみたいだった。ドキドキしてる、自分の心臓の音だけを、しばらく聞いていた。
「何をしてる」
あっ。シルバー君の声だ。目を開けた。
「ロケット団の話を、少しな。おかしいか?」
「そいつから離れろ」
「フッ。せっかく同じチームになったんだ。仲良くしようじゃあないか」
「馴れ合う必要がない。特にお前とは」
シルバー君、怒ってる? すごい迫力。
「手厳しいな。では、またバトルの時に会おう」
帽子ごと、頭をくしゃくしゃと撫でられた。
「わっ、あっ、はい」
サカキさんは、スタスタとどこかへ歩いて行ってしまった。
「お前は……! もう少し、オレが来るのが遅かったら……!」
シルバー君の怒りはおさまらないみたいだ。睨んでくる顔が怖い。
「だ、大丈夫だよ、シルバー君。何ともないよ」
「そんな格好をしてるからあんな奴に絡まれるんだ。やめちまえ!」
「えぇ〜、せっかく衣装屋さんに用意してもらったのに……」
それでも、バトルの時はぴったり息が合う。3人の良さをそれぞれ活かした、これ以上にないくらい強いチームになれる。サカキさんとシルバー君、普段も仲良くしてくれたらいいんだけどな……。