注意書き
フォロワーさんのツイートを勝手に小説にしました。
前作(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18451670 )の続きですが
特に読んでなくても読めます。
コジムサの営みをサカキ様が見物する話です。
今回もIQ低めて読んで下さい!
フォロワーさんのツイートを勝手に小説にしました。
前作(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18451670 )の続きですが
特に読んでなくても読めます。
コジムサの営みをサカキ様が見物する話です。
今回もIQ低めて読んで下さい!
その日の指令は、特別だった。
「たっか〜! 何このホテル! 何階あるのよ?」
「さあ……。最上階としか聞いてないからなぁ」
「にしても、変な話よね。ニャースもソーナンスも連れてきちゃダメなんて……」
「俺たちだけで、場所は高級ホテルの最上階? なんかヤバい仕事やらされるのかな……」
「ダメよコジロウ、前向きに考えるのよ! もしかしたら秘密任務……! そして出世のチャーンス!」
「おお、そうだな! 張り切って行くかー!」
コジロウと二人、意気揚々とホテルの中に入った。中は、ひたすらにゴージャス。その辺歩いてる客も、みーんなお金の匂いのする奴ばかり。エレベーターに乗って、ぐんぐん上へと登った。
「これだけ高いと、登るのにも時間かかるわね〜」
「なんだか俺、いい気分になってきた〜」
「そうね! なんの任務かわからないけど、今のアタシ達なら絶対成功間違いなし!」
ピンポーン……エレベーターのドアが開く。指定された部屋を探して、扉をノックした。
「おお。早いな。入っていいぞ」
「はい!」
「失礼します〜」
サカキ様に迎えられて、部屋に入った。今のところは、おかしな事はない。部屋の中も、とにかくゴージャスだった! 外は一望できるし、部屋は広いし、テーブルにはフルーツの盛り合わせがあるし、ベッドはめちゃくちゃデカい。
「二人とも、よく来てくれた。まあ、座りなさい。ここは酒の品揃えが良くてね。気に入ってるんだ」
「あ、ありがとうございます」
「僕たち、何か任務で来たんじゃあ……」
「ひとりで飲むのも、味気なくてな。私の酒の相手をして欲しい。それが今回の君達の仕事だ」
サカキ様は、優しく微笑んだ。ウソみたいな話だ。
「え!? それだけ!?」
「い、いいんですか?」
「ああ。好きなものを頼みなさい。年代もののワインもウイスキーもあるぞ」
「や、やったー!」
「ありがとうございます、サカキ様!」
それからはもう、どんちゃん騒ぎだった。高〜いお酒をガブガブ飲んで、おいしい料理をいっぱい頼んで、コジロウと二人でサカキ様をひたすらヨイショした。サカキ様はブランデーを飲みながらニコニコと優しくアタシ達を見ていた。
「二人とも、これを飲みなさい。特別に作らせたカクテルだ。美味いぞ」
サカキ様が、青いカクテルを持ってきてくれた。見た目は可愛いし、青ってなんだかオシャレ。いただきます!
「ありがとうございます! んー美味しい〜!」
「俺たち、なんだかとっても〜!」
「いい感じー!!」
「フッ。それを聞くのは4回目だな。楽しそうで何よりだ」
アタシ達がカクテルを飲み干すと、サカキ様は一瞬——ニヤリと笑ったように見えた。
「さて。今日お前達を呼んだのは他でもない。酒には余興が付きものだ」
「余興?」
「俺たちがですか?」
「ああ。この間のように、二人仲良く睦み合うさまが見たくてね。また見せてくれないか」
サカキ様はテーブルに肘をついて、楽しそうに——悪い大人の笑い方で——にっこりと微笑む。
アタシはコジロウと顔を見合わせた。コジロウは焦った顔をしている。当然だ。
「本当はマトリも誘いたかったのだが、あの性格だからな。残念だ」
サカキ様はふう、と小さく息を吐いて、鋭い目でアタシ達を見つめた。
「さあ、どうした? この私が見ると言っているんだ。早くしないか。場所ならそこにベッドがあるだろう」
急にそんな事を言われても、心の準備が出来ていない。こないだは事故みたいなモンだから、普通にしちゃってたけど……。
「ム、ムサシ……」
「コジロウ……」
コジロウも困ってる。そうよね。人に見られながらやる事じゃないし。
「まったく。今お前達が、散々飲み食いした額を教えてやろうか?」
「うっ……それは……」
「あはは……」
給料の何ヶ月分だろうな。考えたくない。ああ、なんで疑わなかったんだろう、アタシ……! サカキ様は器が大きいとか、ソンケー出来るところもあるけど、何よりもロケット団のボスよ。ニコニコしながらこういう手を使う、立派なワルじゃない!
「さあ、自分達の立場が飲み込めたか?」
ぎゅっと、拳を握りしめた。
「わかりました……」
「ムサシ!?」
「しょうがないじゃない、コジロウ。これ以上バイト増やすわけにいかないし……ニャース達に何にも言えない……」
「で、でもよ……」
コジロウはまだオロオロしたままだ。覚悟を決めたのは、アタシの方が早かったみたい。
「そうか。別にムサシだけでも、私は構わない。十分楽しめそうだ」
サカキ様はニヤリと笑う。
「サカキ様、それって……!」
「楽しみだな。私の腕の中で、パートナーに見られながら、どんな声で鳴くのか」
背筋がゾッとした。そんな……。コジロウの見てる前でするって事……!?
「ちょっと待ってください! 俺……やりますから!」
「ほう」
「さすがにそれは……見てられないです……それに、ムサシがやるって決めたんなら、俺もなんでもします」
コジロウの肩が震えてる。でも、目は真っ直ぐだ。覚悟を決めてくれたみたい。
ベッドに移動した。サカキ様はすぐそばのソファに座って、変わらずお酒を飲みながら、アタシ達を見てる。
「あの……着たままで、いいですか」
コジロウが聞いた。きっと、アタシの裸を見せたくないんだろう。そんな気がする。
でも、返事は無慈悲なものだった。
「ダメだ。二人とも全部脱げ」
「はい……」
「まずは、裸になって並んで立て。じっくりと見させてもらおう」
「……」
言う通りにするしかなさそう。黙って団員服を脱いで、下着も脱いだ。
「コジロウ。前を隠すな」
「で、でも」
「私はお前たち、二人とも見たいんだ。ゆっくり見させてくれ」
「……はあ」
コジロウが手で隠すのをやめた。……コジロウのソレは、もう準備万端ですと言わんばかりに勃ち上がって、宙を向いていた。
「……」
「ム、ムサシ……ごめん。俺、なんだか我慢できなくて」
「いいわよ……別に」
そうか。アタシだけじゃなかったんだ。少しだけ安心した。なんだかさっきから、身体が熱くてむずむずするの。下着もぐっしょり濡れちゃってた。飲みすぎたかな……。
「……」
サカキ様は、何も言わずに鋭い視線をこっちに向けてくる。上から下まで、全部見られてる。そう思うと、なんだかドキドキする。まるで、目だけで犯されてるみたい。
「……よし、いいぞ。ベッドに戻れ。だいぶ効いてきた頃か?」
「あっ……!」
そうだ。さっきの青いカクテル。アレを飲んでから、身体がおかしい。どうにも火照ってしまって、言うことを聞かない。
「お前たちは、少しは疑う事を覚えた方がいい。騙し騙されのこの世を、支配するのが我々ロケット団だ。騙される側に回ってどうする」
サカキ様はまた、ふうと小さな息を吐いた。
「ムサシ……ゴメン……俺もう、全部どうでもいい。我慢出来ない」
「ちょ、ちょっと、コジロウ」
コジロウにベッドに押し倒された。アタシの手首を押さえる力が強い。いつものコジロウじゃないみたいで、少し怖い。
「ムサシ……」
「ん……」
唇に、キスが降ってくる。すぐに舌が入ってきた。あったかい。でも、いつものキスより激しい。めちゃくちゃにされそうで、抗うように舌を伸ばすけど、すぐに絡め取られて責められちゃう。
息ができなくなりそうで、口を離した。
「ぷはっ!」
「はぁ……はぁ……ムサシ……」
コジロウが胸を揉んできた。いつもより気持ちいい気がする。これも、薬のせいなの……?
「んっ……」
胸の先端を舐められてる。もう片方は、指で弄られてる。やっぱり、いつもより感じちゃう。恥ずかしくて、口に手を当てて声が出そうになるのを必死で押さえる。
「ムサシ」
いつの間にか、サカキ様がソファから立ち上がってベッドに座っていた。
「声を、我慢するな。ほら」
「あっ……」
口に当てていた手を取られる。両手を、頭の上に押さえつけられてしまった。
「あっあっ……ああん……気持ちいい……コジロウ……」
「……」
コジロウは、返事をしてくれない。夢中になって、胸を舐めてる。
「あんっ! コジロウっ! アタシ……アタシもう……」
「わかった……俺ももう、限界だ」
「使うか?」
サカキ様がゴムのパッケージを手に持ってる。Rのロゴ入りだ。ロケットコンツェルンって、なんでも作ってるのね……。
「はい、ありがとうございます」
コジロウはゴムを受け取ってパッケージを開け、身につける。準備が終わると、アタシの上に再び跨った。
「入れるよ、ムサシ……!」
「来て、コジロウ……」
奥の奥まで、思いっきり突かれた。大きな声が出てしまう。
「あっ! あぁん!」
「あぁ……なんだろ、今日のムサシ、可愛くて……腰が、止まらない……」
「アタシも……今日のコジロウ、激しくて……」
「すぐ、終わっちゃったらゴメンな」
「いいの……好きにして……」
快感で頭がクラクラする。薬のせいなのか、それとも——
「……」
サカキ様の、視線のせいなのか。……目が合っちゃった。サカキ様は、フフ、と小さく笑う。やだ、恥ずかしい。余計にドキドキする。身体が熱い。ひと突きされるだけで、意識が吹っ飛んじゃいそう。
「ムサシ、ムサシ……!」
コジロウの、アタシを見る目が熱い。真っ直ぐで、その目にはアタシしか映ってない。でも、これはいつもそうだ。いつだってコジロウは、この目でアタシを見つめてくれる。
「コジロウ……! 好きっ……!」
「俺も、俺も……愛してる」
「嬉しい……」
「美しい。お前たちは、いつもそうなのか」
サカキ様が、そう言って優しく微笑んだ。
「サカキ様……」
「ムサシ。コジロウ。私は、ロケット団を愛している。ロケット団の、全ての団員を愛している。お前達の事も、無論愛している」
愛してる。そうなんですね、サカキ様。ああ。なんだか嬉しいな……。いつも失敗ばっかりなのに、愛されてたなんて……。
「ねえ、コジロウ……」
「ああ、ムサシ」
「ん? どうした?」
「サカキ様。俺たちも、同じ気持ちです」
「そうか。後で、私の愛をやろう。今は愛するパートナーに集中したまえ」
「はい……! ムサシ、そろそろ俺……」
「アタシも、イく、イっちゃいそうなの……!」
身体がもう、悲鳴を上げそうだ。コジロウを受け止めて、受け止め続けて、昇りつめていく。
「ああっ……!」
「んうっ……!」
殆ど同時に果てた。二人分の荒い息遣いが部屋に響く。
「いいものを見せてもらった。二人とも、よく頑張ったな」
サカキ様が、アタシとコジロウの頭を撫でる。
「最後に、抱き合ってくれないか」
「こうですか……?」
裸のまま、二人で向かい合って抱き合った。するとサカキ様は、アタシ達二人を包むように抱きしめた。
「私の我儘に付き合わせたな。お前たちには、感謝している」
そして、アタシとコジロウの額にキスをした。
「私の愛だ。もっと欲しければ、仕事を頑張る事だ」
「はい!」
「わかりました!」
「お前たちは、前向きなのが良いところだ。期待しているぞ」
少しだけ、ぎゅうっと抱きしめられた。煙草と香水の匂いがふわっと香る。
「では、私は帰る。ゆっくりしていいぞ」
そう言ってサカキ様は、さっさと帰ってしまった。
「……」
「……」
しばらく抱き合って、どちらからともなく腕を離した。
「なんだか、どっと疲れたわね」
「うん。俺も……」
「とりあえず、お風呂入りましょ。きっと大きいお風呂よ〜!」
「そうだな! あれ?ムサシ、テーブルの上になんかあるぞ!」
「え? 何これ、封筒……?」
テーブルの上の封筒の中には、札束が入っていた。しばらく食べるのに困らないくらいの金額だ。
「これ! お小遣いってこと……?」
「これだけあれば、ニャース達にもいいもん食わせてやれるぞ!」
「やったわね! サカキ様、愛してる〜!」
「なんだかとっても!」
「いい感じ〜!!」
コジロウと二人で、もう一度抱き合った。